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現場のISO22000
30.j) 要員の衛生-1


全従業員に対する衛生教育である。対象は一般的には3つに分ける、まず新規採用者で、新入社員やパートアルバイトが入るときである。特にパートアルバイトは頻繁に入れ替わることが多いうえに、製造現場で食材に直接触ることが多いので、臨時雇用者が重要になる。2番目は一般社員で、臨時雇用者を管理する立場にもなる。3番目は管理職になる。「内容」はカリキュラムになり、これは企業ごとに実に色々だ、西日本の加工肉会社では臨時雇用者に対する教育は社員と管理職がそれぞれの立場から行っている。教育というのは自分の知っていることを人に教えることだが、人に教えるためには自分がかなり勉強しなければ出来ない。教材を作るのに今まで勉強したことをもう一度飲み込んでそのエキスを出すことになるからである。であるから、社員が臨時雇用者の講師になるにはかなり勉強しなければならない、これこそ社員の教育になり、一石二鳥になる。
東北のかまぼこ会社の社員と管理職に対しては、業界団体の行う定期セミナーや、年に1回の外部講師を招いての社内セミナーを行う。業界団体のセミナーにはHACCP専門家の養成コースがあり、これにはすでにHACCPチームメンバーの一部が出ているが、毎回開催されるたびに交代で未受講社員を出している、これによって社員のHACCP感覚が厚くなるようにしている。
あるファーストフードチェーンでは、アルバイトが入るとまず店舗内の事務所で20分のビデオを見せる、その後衛生的にあまり問題の出ない部署に配置して1週間ほど経ってから2本目のビデオを見せ、次の部署への配置に持っていく。あるレストランチェーンでは新入社員が入ってから基礎教育のあと店舗体験をさせてからしばらくすると1週間の衛生カリキュラムがあり、店舗での体験を元に、ゴキブリ対策や手の洗い方、機器の洗浄の方法などを教える。


著作:株式会社 フーズデザイン 加藤光夫