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現場のISO22000-21.前提条件プログラム(PRP)

これは、a)〜j)までの10項目と、k) 適宜、その他 のプラス1項目で成り立っている。「PRPの確立の為に、以下の点を考慮する」ということになる。

a) 建物及び関連設備の構造並びに配置
b) 作業空間及び従業員施設を含む構内の配置
c) 空気、水、エネルギー及びその他のユーティリティの供給源
d) 廃棄物及び排水処理を含めた支援業務
e) 設備の適切性並びに、清掃・洗浄、保守及び予防保全のしやすさ
f) 購入した資材(例えば、原料、材料、化学薬品、包装材)、供給品(例えば、水、空気、蒸気、氷)、廃棄(例えば、廃棄物、排水)及び製品の取扱い(例えば、保管、輸送)の管理
g) 交差汚染の予防手段
h) 清掃・洗浄及び殺菌・消毒
i) そ族及び昆虫の防除
j) 要員の衛生
k) 適宜、その他の側面

a) 建物及び関連設備の構造並びに配置
敷地と、周りの道路、工場建物本体、倉庫、排水処理施設、駐車場、事務所、等の、距離、長さ、高さ、容量、性能といったことを明確に。

ゴミ置き場からのハエの発生が、工場内に影響したり、倉庫から工場内までの間に、異物混入や温度管理上の問題がないか等、食品の安全性に影響がないか。問題がある場合、改善(PRPの確立)。

ある工場では、衛生的に気をつけているにもかかわらず、外から飛来するハエが多くて困っていたので調べたところ、3キロ離れたところにごみ処理場があった。ハエは5キロの範囲を飛ぶということなので、ここから飛来していることがわかった。そこで、工場の出入り口、ゲートのすき間をうめたり、ビニールカーテンで二重にしたら収まった。

ある工場では、においの問題が工場新設したときからあったが、夏になったらひどくなった。調べてみたら、工場裏の排水溝が原因だったので、修理した。

ある工場では、小さなハエや蚊が、工場裏口から入り込んでいて困っていたので調べたら、道路脇を流れているドブのトンネル内から発生していた。公共のものなので、市に交渉して直してもらった。

ある工場では、包材の倉庫が工場本体と数メートルだが離れたところにあった。いったん外に出てから包材を工場内に入れるため、段ボールのまま工場内に入れていた。しかし、これによって虫の新入の危険があるので、通路を作り、倉庫内で段ボールを開け、ビニールシートに入った中の包材だけを工場に入れるようにした。

ある工場では、周りの他の工場に比べて虫がかなり周囲にいるため、調べてみたら、虫の好きな、寄ってくる樹木、が多く、これが原因だった。工場緑化が必要なため、樹木を取り除くわけにはいかないので、虫の寄って来ないものに、工場ゲート付近だけ換えた。
虫が好む樹木は、桜類、杉、椿、つつじ、サツキ、クチナシなど。好まない樹木は、桧、ヒバ、楠、カシ、シイ、ジンチョウゲなど。また、ハーブ系には虫は寄って来ない。

ある工場では、工場が鉄道路線の横にあり、線路の横の雑草から虫が工場内に進入してくる。そこで鉄道側と交渉して、毎夏前に雑草を刈ってもらうことにした。

ある工場では、工場の裏にあるごみ置き場からハエが異常に発生していることがわかり、ここから工場内にハエが進入していたことがわかった。このごみ置き場には、生ゴミが多く置かれているのだが、ごみ処理業者が持っていった後、汚水が溜まったままになっていた。置き場が古く、お椀のように窪んでいるので、常に汚水が溜まっているのだ。そこで、この窪みを修理し、週に3回ごみを持っていった後、洗浄消毒をすることで、ハエはぴたりと収まった。


著作:株式会社 フーズデザイン 加藤光夫