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現場のISO22000-9.CCPの基本レベルの管理

製造している製品アイテムが多い場合、取りあえず、最も生産量が多いもの、あるいは最もクレームが多いものなど、製品の一つ(一群)を決め(4.1 一般要求事項)、それに対するCCPを決めて最低レベルの管理を始めだす。
CCPは、製品から、ハザード(危害)を、除去できる、製造工程だ。(7.6.2 重要管理点(CCP)の明確化)
揚物や焼き物の加熱調理製品では、加熱調理後、中心が75℃という温度をクリアすれば、食中毒菌は死滅する。劇的に危害を防止できるからCCPになる。
パッケージをしたあと金属探知器を通す場合、金属異物が入っていればはねることになるので、これは「劇的」に近く、ここはCCPになる。
寿司、刺し身、サラダなどの生食の製造では、細菌の除去は出来なくても、重要な管理工程はある。
例えばチルドの魚を原材料として仕入れ、刺し身用のサク状態に加工をする場合、原材料の温度が高ければ、細菌増殖危害が出て来るので、受け入れ時の温度は重要になる。
この場合の安全限界は、「入荷時の温度が4℃以下」ということになる。
これで入荷すれば、微小な汚染があっても、工場内の管理さえよければ危害にならないことになる。であるから、ここをCCPにすればよい。
4℃以下は危害細菌などを死滅させることは出来ないが、危害を食い止める重要なポイントなので、劇的では無いが、あえてCCPにすればよいのである。
活魚を刺し身用のフィレに加工する工場では受け入れ時「活きていること」をCCPにしても良い。貝類のむき身加工では、むき身にしたあとの洗浄水と冷却水の温度を「5℃以下」にすることをCCPにしても良い。
カット野菜の場合、洗浄殺菌をする水、例えば塩素殺菌の場合の濃度と水温をCCPにする方法がある。
この場所を見つけ、許容限界を決め(7.6.3 重要管理点の許容限界の決定)、測定する機器と方法を決め、頻度を決め(例えば、1時間毎、ロット毎など)温度を計測するなり、濃度を計るなりをし始める。(7.6.4 重要管理点のモニタリングのためのシステム)
一般的には既に行なっているところがほとんどなのだが。この場合でも、記録はしていない場合がある。
そこで、取りあえずノートでよいから、計測した数値を記録し始める。(4.2.3 記録の管理)
CCPは、安全を確保するためのとどめなので、文書はまだ作成しなくても、これを始めることで、製品の安全確保が出来る。


著作:株式会社 フーズデザイン 加藤光夫