さて、モノの規格からスタートしたISOは、その後、マネジメント規格に発展してきた。
マネジメントとはISOの用語解説で「「組織が方針及び目標を定め、その目標を達成するためのシステム」
そして、システムは「方法」ともいえる。
野菜中心の加工食品を製造している工場「菜っ葉屋(仮称)」では、毎月数件、年間数十件の異物混入クレームがあった。この工場では低農薬の野菜が中心なので、野菜に付く虫や、木製樽のささくれ破片、毛髪、ゴミなどが異物混入として絶えない。
ある年、異物混入クレームを何とかしないと、取引に関わる時代になったので、積極的に取り組もうということになった。
そこで、目標を定めることにした。
年間数十もあるクレームを、いきなりゼロにすることは無理だ。そこで、可能な目標にすることにした。
「クレーム半減」
前年のクレーム件数を、今年は半分にする。これを毎年続ける。
昨年は50件だったから、今年はクレームを25件以下にする。これが目標だ。
「組織が方針及び目標を定め」は、漬物工場が、クレームを対策を積極的に行なうという「方針」で、クレーム件数を昨年の半減にするという「目標」を定める。
「その目標を達成するためのシステム」は、具体的にそれを達成するためのシステム(方法)を「計画(プラン)」し、実行(ドウ)し、達成状況を「チェック」し、出来ていたら維持し、出来ていなかったら計画を変更するなり目標を変えるなりしてふたたび行動(アクション)することになる。
計画Plan→実施Do→評価Check→見直しAction となる。
これを「PDCA」サイクル、と呼んでいる。
達成したら維持し、達成していなかったらやり直して、目標を達成する。この方法がマネジメントシステムの要素だ。